その本を探し当てたのはちょうど一年ほど前
小学校か中学校の教科書に載っていた紀行文
作者もタイトルも全然覚えていない。
覚えているのはモンゴルの紀行文ということと
星の大観という言葉
そして教科書に載るくらいの大作家さん。ということだけだ
「星の大観」がずっとタイトルだと思っていたが
後で気づいたのだがちょっと違っていた。
ちょうどその頃司馬遼太郎作品全巻制覇に挑んでいた
(これはちょっと無謀であった。まだ半分も読み終わっていない
遠藤周作はあとちょっと。村上春樹も小説は殆んど読んだが
エッセイは読みきれて居ない。一体あと何年掛かるんだろうか・・。)
司馬遼太郎を読み続けていて
「街道をゆく」を読み始めたところ
5巻目にモンゴル紀行というのがあるのに気づく
もしかしてもしかして・・と思い読み続けると
星の草原というタイトルがあった
やはりそうだった。
長年捜し求めていた本にめぐりあえたのだ
本を見つけただけでこれほどうれしかった事はない。
この本を思ってはモンゴルに憧れた。
とにかく空一面の星が見たいと思った。
この紀行文の中に”星ばかりの大観”というフレーズがあった
ちょっと勘違いしてたみたいだ
今日は雨が降っていたのでどこへも出かけず
押入れからこの本を引っ張り出し
もう一度読み返した。
日本からモンゴルまで飛行機で4時間半
大相撲ではモンゴル出身の横綱が2人誕生。
けどまだまだ近くて遠い国。
いつか行きたいと思っている。
妻に言ったら
モンゴルなんて何も無いじゃないって言われたので
星があるんだよ。数え切れないほどの星が・・と言い返してやった。
街道をゆく (5)
司馬 遼太郎