《登山》めざせ富嶽陥落! その4 御来光編

7合目の岩場は本当にきつい。
渋滞が続くため、自分のペースで登れないのと空気が薄いため。

一つの岩を登るとそこから中々動けない。
上から一人コケたら、将棋倒しで死ぬんじゃないかという位
渋滞している。

何回も何回も単調なジグザグを越え、
そのたびに山小屋がある
その繰り返し。
昼ならもっと景色を楽しみながら
登れただろうかなどと考え
また岩場にしがみ付く。

もう何時か忘れてしまったが
途中から足がまったく動かなくなる。
一歩登ってゼェゼェと呼吸し
その次の一歩が動かない。
高山病かなとも思ったし
腹が減ったのかなとも思った。

3人に遅れながらも何とか8合目到着
時間は1時過ぎだったかと思う。
もう自分を置いて先に行ってくれと言ったが
聞き入れてもらえず。
心の中で殺す気か!と思ってしまった。

山小屋で仮眠してから後から追おうと思ったが
3連休で書き入れ時の時期に
仮眠させてくれる余裕のある山小屋は勿論ない。
飲み物一杯で15分まで居て良いと言われたので
ココアを注文しそのまま一瞬で眠りにつく。
何だかんだで20分程眠らせてもらう。

けどこれで体力回復。
高地に順応したのだろうか
ただ単に眠たかっただけなのだろうか

8合目スタートは2時位だったと思う。
まだまだ岩場は続くし
気温はどんどん冷たくなる。
風が強くなる。突風も吹き
いつ飛ばされてもいい位の感じの強さ。

渋滞がさらにひどくなる
山小屋に泊まって山頂を目指す人も合流したためだと思う

4時近く辺りがだんだんと明るくなる
頂上での御来光をあきらめ8合目途中で足を止め
御来光を待つ。
けど、とにかく寒い。レインコートも着るが
体温が戻らない。
ガクガクブルブルと震えたまま
御来光を待つ。

いよいよ御来光
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神秘的と言うかなんと言うか
とにかくきれい。そして暖かい。
体に光を浴びるたび
暖かさを感じ、体温が上がっていく
まさしく生命の源 。

富士の火山岩も熱を吸収し
台地が一気に暖かくなる。
そしてまた赤い富士となる。

頂上まではあと300m。

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